子テーマとは

子テーマとは

賢威8以降では子テーマが用意されています。
子テーマとは賢威そのものを直接編集せずに、賢威のカスタマイズを行うことができる
「カスタマイズ用テーマ」です。

親テーマ	賢威
子テーマ	カスタマイズ用テーマ

よくわからない、イメージがわかない方

子テーマは親テーマである賢威のコピー（複製）のようなものだとお考え下さい。
コピーはリアルタイムで行われているため、親テーマが変更されれば即座に子テーマにも反映されます。
コピー先の子テーマをいくら編集しようと、コピー元の親テーマは絶対に変更されません。
リアルタイムのコピーには条件があります。

リアルタイムでコピーする条件

コピー先の子テーマで「この部分はもうコピーしない！」と宣言するとその部分はコピーされなくなります。
宣言方法は以下となります。

CSSファイルの場合	コピー先の子テーマのCSSファイルで、コピー元の親テーマに存在するスタイル（クラス名）と同じスタイル（クラス名）を定義する。定義したスタイル（クラス名）はコピーされなくなる。
PHPファイルの場合 ※functions.phpを除く	コピー先の子テーマに、コピー元の親テーマに存在するPHPファイル名と同じ名前のPHPファイルを配置する。PHPファイル自体がコピーされなくなる。

子テーマを利用する理由

子テーマを利用する理由は、賢威をカスタマイズし、そのカスタマイズした内容をアップデートの度にリセットさせないためです。
子テーマを利用せずに、賢威を直接編集する場合、賢威がアップデートされるたびにカスタマイズしたデザイン等が全てリセットされてしまいます。
以下で、詳しく説明していきます。

子テーマを利用する場合

賢威は不具合解消や機能追加による更新（以下、アップデートといいます）が適時行われます。
賢威（親テーマ）を直接編集しなければ、賢威がアップデートされた際に、賢威（親テーマ）を上書き（最新バージョンへ差し替え）しても子テーマでカスタマイズした内容はそのまま残ります。
つまり、カスタマイズした内容をわざわざアップデート後の賢威に移し替える必要が無いため、カスタマイズの内容が多ければ多いほど作業時間の短縮となります。
これが子テーマを利用する最大のメリットとなります。

子テーマを利用せず、賢威を直接編集する場合

アップデートの度に編集してしまっている賢威自体を上書きする必要があるため、カスタマイズしたデザイン等が全てリセットされてしまいます。
よって、カスタマイズしたデザイン等を残したい場合は、カスタマイズしたファイルのバックアップをあらかじめ行い、カスタマイズしたコード部分を移す等、手間のかかる作業が必要になります。

そもそもなんでアップデートの度にテーマを上書きする必要があるのか

前途した通り、賢威は不具合解消や機能追加によるアップデートが適時行われます。
でも
「追加された機能は不要」
「不具合の影響が出ていない」
といった場合もあるかと思います。
実際、不具合が出た機能自体を利用していなければ全く影響が出ないことも多いですし、現状のテーマに満足していれば機能の追加も要らないと考える方もいらっしゃるかと思います。
それでも上書きを行っていただく方が良い理由はWEBサイトはインターネットという環境の変化に対応していく必要があるからです。
ワードプレスをはじめ、ブラウザやCSS・HTML等の言語の規格は適時更新が行われ、その内容は大小さまざまです。
賢威はそういったさまざまな変化に対応していくために、販売が開始された2007年から止まることなくアップデートを繰り返しているのです。

子テーマ利用時の注意点

賢威サポートページにも記載がございますが、子テーマをご利用いただく際にはいくつか注意点がございます。

必ずしも親テーマのアップデートが子テーマへ反映されるわけではない

例えば賢威8の場合、子テーマに入っているデフォルトのファイルは以下となります。
（賢威8　2020年4月2日現在）

• images（フォルダ）
• advanced.css（CSSファイル）
• base.css（CSSファイル）
• functions.php（PHPファイル）
• style.css（CSSファイル）

これらのファイル以外にも例えばfooter.php（フッター部分のテキストや画像追加等の編集ができる）や、single.php（投稿ページの編集ができる）等、編集したい対象ファイルを子テーマに移して編集することで、元デザインからの大幅な変更が可能となります。
ただし、賢威がアップデートされた際、ご自身で子テーマに移したファイルの内容が変更されている可能性があるため、変更の有無を確認する必要があります。（アップデートのお知らせにどのファイルが変更となったか記載がございます。）もし、子テーマに移したファイルがアップデートによって変更されていた場合は、変更されたファイルを再度子テーマに移し、カスタマイズしたコード部分を移す等の作業が必要になります。
この作業を行わないと賢威（親テーマ）のアップデートされた内容が子テーマに反映されません。

子テーマを利用するとカスタマイズがより難しくなる場合がある

子テーマの内容はその全てが優先されるわけではありません。編集するファイル、内容、箇所によっては、賢威（親テーマ）自体を変更しないと実現が難しいカスタマイズあるため、かえって子テーマを利用することでカスタマイズの難易度が上がってしまうこともあります。

子テーマを利用するには、テンプレート編集やFTPなどのWEBサイト制作の基本知識があることが前提

こちらは子テーマでなく、カスタマイズ全般に共通することではありますが、テーマを編集するにはWEBサイト制作の基本知識が必要となります。

親テーマデータの引継ぎと上書き

子テーマは基本的には親テーマのデータを引き継ぎますが、CSSで同じスタイル（クラス名）を定義したり、同じ名前のPHPファイルを設置したりすると引き継がなくなります。
以下で詳しく説明していきます。

CSSの引継ぎと上書き

子テーマのCSSファイルで、親テーマに存在するスタイル（クラス名）と同じスタイル（クラス名）を定義すると、定義したスタイル（クラス名）は上書きされることになります。
逆に、子テーマのCSSファイルに記述をしなければ、親テーマのCSSが全て適用（引き継がれる）されます。

PHPファイルの引継ぎと上書き

「functions.php」について

子テーマにある「functions.php」は親テーマの「functions.php」を引き継ぎます。
そのため、関数の追加や消去を子テーマの「functions.php」で行えます。

その他のPHPファイルについて

「functions.php」以外のPHPファイルを子テーマで編集する場合は、親テーマから編集したいファイルを移す（子テーマへアップロードする）必要がございます。
「functions.php」と異なり、それ以外のPHPファイルは親テーマの内容をすべて上書きします。
前途した通り、CSSファイルの場合は、子テーマでサイトロゴのサイズを変更（上書き）したい場合は、サイトロゴのサイズのスタイルだけを定義すれば、親テーマのスタイルが上書きされます。
それに対して、「functions.php」以外のPHPファイルは子テーマに同じ名前のファイルが存在するとファイルの内容すべてが上書きされることになります。
例えば、何も記述されていない「header.php」を子テーマ上にアップロードすると、ヘッダーには何も表示されなくなりますので、ご注意ください。

子テーマを利用するには

子テーマの準備、設定方法について

子テーマの準備、設定方法につきましては以下のステップを行う必要があります。

• 賢威サポートページで子テーマのダウンロード
• 親テーマファイル名の変更or子テーマのstyle.cssを変更する
• 管理画面から子テーマを有効化（適用）する

詳細につきましては賢威サポートページに説明ページがございますので、ログインしてご確認ください。
子テーマを利用するには、ワードプレスに子テーマを有効化（適用）させる必要があります。
※親テーマは有効化させずに、子テーマを有効化させてください。有効化できるテーマは一つです。